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AKANE POTTERY

since 1997

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AKANE POTTERY since 1997

   

〇 陶器の扱い方について 〇

 
 
陶器には目に見えない釉層のクラック(貫入)や、小さな凸凹がたくさんあり、食器の場合はそこに食材が入り込むことで変色や匂い移りが起こることがあります。長時間水を張る花器などは、滲みや水漏れの起こることもあります。
初めて下す器はご使用前に目止めを行うことをお勧めいたします。目止めをすることにより表面がコーティングされ、シミやひび割れの予防になります。

 
● 大きめの容器を用意し、目止めする器を入れます。複数個を同時に目止めする場合は、器同士がぶつからないよう布巾などで養生します。そこへ温めた重湯(もしくは溶いた小麦粉や片栗粉)を 器が隠れるくらいまで注ぎます。
  大きい器や花器などは、温めた重湯(もしくは溶いた小麦粉や片栗粉)を直接 器の中に注ぐ方法で対応します。
   *火傷には充分お気をつけください。 
  そのまま一昼夜つけ置きます。その後は よく水洗いし、しっかり乾燥させます。
 
● ついてしまった匂い・シミは、レモン汁や重曹 または酸素系漂白剤などに漬け置き早めに対処しましょう。

● 陶器は湿気を含みますので、普段お使いになられた後も しっかり乾燥させてから仕舞うようにしてください。

● 食器乾燥機・食洗器・電子レンジはお使いいただけます。
  但し 陶器は急熱急冷や衝撃にはとても弱いため、その性質をご理解のうえで充分にお気を付けてご使用ください。
 
● 直火・オーブンはお使いいただけません。
 

ここまで、陶器の基本的な扱い方を簡単に紹介しました。
とはいえ、目止めはもちろん必須ではありません。丁寧に扱うことでヒビや割れは防げますし、貫入に入り込んだ色付きなどは景色として愉しむこともできます。器を育てる、という美しい表現もあるように、使い込むことで生じる経年変化に愛着を感じてゆくのも 趣があり良いものだと思います。
 
陶器の特性をご理解のうえ お好みに合わせながら長くお使いいただけましたら幸いです。